なぜ人は詐欺から抜け出せなくなるのか

人が詐欺に巻き込まれ、
抜け出せなくなる思考回路には
ある共通した構造があります。

それは主に

ロッタリー効果
自信過剰バイアス
コンコルド効果

この三つが重なった状態です。

この三つは単体でも強い心理作用を持ちますが、
組み合わさることで、人は自分でも気づかないうちに
判断を歪めてしまいます。

TAOISMでは、
人が誤った道に進むとき、
多くの場合

欲望・認知・執着

の三つが絡み合っていると考えます。

この三つの心理効果は、
まさにそれを象徴しています。


目次

① ロッタリー効果(宝くじ効果)

人間は、
小さなコストで大きな利益を得られる可能性
に強く惹きつけられます。

これを
ロッタリー効果(宝くじ効果)
と呼びます。

宝くじを例にすると、

損失は購入金額だけ。
当たれば大金。

つまり人は

「当たれば大きいし、外れても大したことはない」

という心理になりやすいのです。

実際、アメリカでは
低所得層の中に

宝くじを積立貯金のような感覚で購入している人

が多いと言われています。

この心理を利用しているのが
多くの投資詐欺です。

ほとんどの詐欺案件は

一攫千金

をうたいます。

しかし本来、

一夜にして大金を手にする可能性があるものは
投資ではなく宝くじです。


② 自信過剰バイアス

人間には

自分の能力を過信する傾向

があります。

これを
自信過剰バイアス
と呼びます。

人は、

自分で選んだもの
自分で決めた判断

をとても大切にします。

そのため、

たとえ後から
「それは間違いだった」

と分かっても、

その間違いを認めることを拒否しがちです。

投資の世界では
この心理はよく

損切りの遅れ

として現れます。

「まだ戻るはずだ」
「最初はうまくいっていた」
「自分の判断は間違っていない」

こうした思考が
判断を鈍らせます。


③ コンコルド効果(サンクコスト効果)

経済学では

コンコルド効果
サンクコスト効果

と呼ばれる心理があります。

これは、

すでに投資してしまったものが無駄になるのが嫌で
損失が確定しているのにやめられない状態

を指します。

投資でよくある例が、

負けを取り返そうとして
レバレッジを上げる行為です。

冷静に見れば危険ですが、

「ここまでやったのだから」

という心理が働きます。


三つの心理が重なるとどうなるか

この三つの心理は
次のような流れを作ります。

まず
ロッタリー効果

によって

「この話は特別だ」
「他の詐欺とは違う」
と考えてしまう。

次に
自信過剰バイアス

によって

「最初はうまくいった」
「やっぱり自分の判断は正しかった」

と思い込む。

そして最後に
コンコルド効果

によって

「ここまでやったのだから」
「今までうまくいっていたし続けよう」

と考え、

泥沼にはまる。

これが
典型的な流れです。


人は誰でも陥る

ここまで読むと

「そんな判断はしない」

と思う人もいるかもしれません。

しかし実際には、

誰でもこの心理に陥る可能性があります。

私自身も
詐欺にこそ遭ってはいませんが、

これらの心理効果によって
多くの損失を出した経験があります。

そして今でも、

無意識のうちに
同じような判断をしてしまうことがあると思います。

人間は

完璧な判断を下すことはできません。


必要なのは客観視

だからこそ必要なのは

客観視

です。

私は日々の生活や
裁量トレードの中で
次のことを考えるようにしています。

まず一つは、

もし自分が第三者だったらどうするか

投資で言えば、

もし自分がノーポジだったらどうするか

という視点です。

もう一つは、

もし自分が逆の立場だったらどうするか

投資なら、

逆のポジションを持っていたらどう判断するか

という視点です。

この視点は
判断の歪みを整える助けになります。


一攫千金という幻想

投資の世界を見ていると、

1日で
何百万
何千万

と稼いでいる人が
たくさんいるように見えます。

それを見ると、

「自分も一攫千金を」

と思ってしまう気持ちは
よく分かります。

私自身も
1日で何千万と稼ぎたいと思います。

しかし忘れてはいけないのは、

ほとんどの億万長者は
突然億万長者になったわけではない

ということです。

彼らは

長い時間をかけて
積み重ねてきた結果として

その地点に到達しています。


投資と宝くじは違う

もし

宝くじを買う感覚で
全損を覚悟して

投資案件に手を出すのであれば
問題はありません。

しかし、

それを

資産運用
投資
ビジネス

だと思って
よく分からない案件に手を出す人は

救えません。

金融の世界に触れる以上、

最後は

きっぱりと手を引く

ことも必要です。


ゴールを決めること

金融の世界には
二つの段階があります。

ゴールテープを切るまでの金融

ゴールテープを切った後の金融

です。

この二つは
まったく違うステージです。

大切なのは

ゴールを決めて
テープを切ること。

ゴールがないと、

人は
果てのない数字を追い続けます。

そしていつか
すべてを失う可能性があります。


TAOISMの結び

お金は、
人生を豊かにするための道具です。

目標に到達した後は、

数字を増やすことよりも

自分の喜び
自分に関わる環境
大切な人との時間

へと換金していくことが
本来の豊かさです。

数字を追い続ける人生ではなく、

人生を豊かにするために
数字を使う人生

それが
TAOISMの金融観です。

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