不安と不満の正体を見直す

今の自分の状態を、静かに見直してみる。

もし今、
不安や不満が強くあるなら、
その奥には別の原因が潜んでいる可能性が高い。

TAOISMの視点では、
不安や不満は、単なる外部環境の問題ではない。

多くの場合、

自分の中のプライドが引っかかっている

状態である。

そしてそのプライドを手放す勇気が、
まだ湧いていない。

そこが、
人生の大きな分岐点になっていることが多い。


目次

本質|不安と不満の奥にあるもの

人は、
現実そのものに苦しんでいるようでいて、
実際には

現実を受け入れられない自分

に苦しんでいることがある。

その原因の一つが
プライドである。

自分は傷つきたくない。
下に見られたくない。
失敗したくない。
認められたい。
正しくありたい。
負けたくない。

こうした思いが強いほど、
人は現実よりも
「自分の守りたい像」を優先する。

すると

不安が生まれる。
不満が増える。
でも前に進めない。

それは、
現実に問題があるというより、

手放すべきものを手放せていない

状態である。


理屈|引っかかっている可能性が高いもの

不安や不満が続いている時、
次のような部分に引っかかっている可能性が高い。

  • 恥をかいてこなかった
  • 気力を出したことがない
  • 悲しむ心を無視していた
  • 恐怖に向き合っていなかった
  • 自分の欲望ばかり考えていた
  • 怒りの役割を知っていなかった
  • 自分のプライドを優先していた

これらはすべて、
人生を悪くするために存在しているのではない。

むしろ逆である。

これらは

まだ向き合っていない課題を示している。

恥を知らなければ、
謙虚さは育ちにくい。

気力を振り絞った経験がなければ、
本当の勇気は分からない。

悲しみを無視すれば、
心の深さは育たない。

恐怖から逃げ続ければ、
理性は本能に負けやすくなる。

欲望ばかりを見ていると、
共同体や他者の視点を失う。

怒りの役割を知らなければ、
それを破壊ではなく改善に使えない。

そして
プライドを優先し続ければ、
成長よりも保身が勝つ。


TAOISMの視点|一つずつ見直すこと

だから大切なのは、
一気に変わろうとすることではない。

一つ一つ見直していくこと

である。

自分は何を怖れているのか。
何を恥だと思っているのか。
どんな悲しみを無視してきたのか。
怒りをどう扱ってきたのか。
どんな欲望に引っ張られているのか。
何を守るためにプライドを使っているのか。

こうしたことを丁寧に見直していくと、
少しずつ変化が起こる。


見直した先に起こる変化

一つ一つを点検し、
認識し、認知し、認容していくと、
人の内面には次のような変化が起こってくる。

  • 勇気が湧いてくる
  • 全ての和の中立を考えるようになる
  • 良くしたい意欲が湧いてくる
  • 受容の幅が膨らむ
  • 理性と本能を中和できる
  • 愛を与えること、受け取ることができる
  • 喜びを感じることができる
  • 平和を願える余裕が湧く
  • 悟りに在る、至る、成る

これは突然起こる奇跡ではない。

自分の内側にあるものから逃げず、
ひとつずつ向き合った結果である。


十織・五省の実践との関係

TAOISMでは、
こうした内面の点検を
日々の修練として行う。

そのために用いるのが
十織五省である。

十織では、
その日の幸せ、気づき、学びを10個書き出す。

これは
自分の認知を整え、
小さな光を見つける力を養う。

五省では、
自分の行動や心を省みる。

何に引っかかったのか。
どこでプライドが先に立ったのか。
どこで恐怖に飲まれたのか。
どこで悲しみを無視したのか。

そうして日々見直していくことで、
不安や不満は
単なる感情ではなく

自分を整えるための材料

へと変わっていく。


瞑想と受容

さらに大切なのが
瞑想である。

人は感情の渦の中にいると、
不安や不満の正体を見失う。

しかし静かな時間を持つことで、
自分の中にある

恐れ
怒り
悲しみ
欲望
プライド

を、そのまま見つめられるようになる。

瞑想の目的は、
感情を消すことではない。

感情に飲まれず、観ること

である。

観ることができれば、
理性と本能は対立ではなく
中和へ向かう。


稽古照今|今の自分を照らす

TAOISMでは
稽古照今

を重んじる。

古きを学び、
今を照らす。

これは過去の知恵や経験を使って、
今の自分を見直すことである。

これまで自分は、
どこで恥を避けてきたか。
どこで恐怖から逃げてきたか。
どこで欲望を優先してきたか。
どこで悲しみを置き去りにしてきたか。

そこを照らすことで、
今の不安や不満の正体が見えてくる。


TAOISMの結び

不安や不満がある時、
ただ環境を変えようとするだけでは足りない。

まず見るべきは
自分の中で何が引っかかっているかである。

多くの場合、
そこには

手放せていないプライド

がある。

そして、
そのプライドを越えるために必要なのは
勇気である。

恥と向き合うこと。
悲しみを無視しないこと。
恐怖から逃げないこと。
怒りの役割を知ること。
欲望の正体を理解すること。
自分より大切な仲間や共同体を持つこと。

そうして一つ一つ整えていくと、
人は少しずつ変わっていく。

勇気が湧いてくる。
受容が広がる。
理性と本能が中和される。
愛を与え、受け取れるようになる。
喜びを知り、
平和を願う余裕が生まれる。

そしてその先に、
悟りに在る、至る、成る道が見えてくる。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次