十織について

十織について
(ハッピーメモ)

十織とは別名ハッピーメモと呼びます。
一日の終わり(睡眠前等)に本日にあった事象を振り返り、幸せ、気付き、学びを10個意識し直して紙に書いてください。

十織(ハッピーメモ)の構造

・一日の終わりに「幸せ・気付き・学び」を10個書く
・内容は大きな出来事ではなく「小さな気づき」に焦点を当てる
・「当たり前にあるもの」へ意識を向け直す行為

例:
・朝時間通りに起きられた
・いつもよりコーヒーの味の深みに気付けた
・銘柄の新しい発見があったetc…

できれば当たり前のような
小さな気づき、学びに焦点を当てる癖を身につけてください。

  1. ブリーフ修正(認知の枠組み修正)

人間の脳は「ネガティブバイアス」を持ち、嫌なことや危険なことを強く記憶しやすい。
十織は、この偏りを逆方向に矯正する「ブリーフ修正(認知の再構築)」として働く。

・起った事象やら過去は変えられないが、捉え方を変えることで未来を変えられる。
・嫌な記憶に偏らず「ポジティブ事象」へ注意を振り向ける
・「自分の一日=小さな幸せの集まり」という新しい意味付けを強化する
・自分の行動や周囲に対する「肯定的な物語」を再編集する作用がある

  1. 意識変容の仕組み

十織を書くことで以下の意識変化が起こる:
・「小さな幸せ探し」のアンテナが立ち、日中から自然に気づきを拾う習慣がつく
・「幸せを探す自分」という自己イメージが強化される
・当たり前を当たり前と思わず、感謝や充足感が増す

この過程は「マインドフルネス」や「認知行動療法(CBT)」の技法とも共通している。

  1. 効果(科学的根拠)

心理学・ポジティブ心理学の研究から:
・感謝日記をつける習慣は、幸福度を高め、抑うつ傾向を減らす(Emmons & McCullough, 2003)
・ポジティブ感情の蓄積はレジリエンス(回復力)を高め、ストレス耐性を強化する
・「小さな成功体験」への意識は自己効力感を育て、翌日の行動エネルギーにつながる

  1. 期待される変化

・毎日の小さな気づきを「織り重ねる」ことで、自分の人生に肯定的な模様が見えてくる
・将来的には「物事の明るい側面を先に探す」認知習慣が自動化される
・自己肯定感・幸福感・人間関係満足度の向上

  1. 実践のコツ

・必ず「紙に書く」(手の動き=運動記憶と空間記憶が働き、定着力が増す)
・小さな気づきを大事にする(大きな成果よりも日常的な発見に価値を置く)
・寝る前に書くと、そのまま睡眠中の記憶統合にポジティブ内容が反映されやすい

紙に書くことで指が文字や方向を覚えて身体や脳の無意識、無自覚に刻まれて覚えます。ちなみにスマホのメモでは指のスワイプがタップ・フリック入力で基本的に「上下左右+中心」の5方向の反復動作しかないため速度は重視されますが記憶力としては弱く無意識に刷り込まれまれないと研究結果で出ています。

できるだけ紙とペンを使いましょう。